ナースやすこの健康プラス
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食後に走って横っ腹が痛くなるのは、左側だけだったっけ?
急に気温が上がって、強い風が吹くと、
ますます花粉にビビりモードの私です。
でも、すでに予防的に点眼と点鼻薬の処方薬を使ってますわん。

「食後に走ると横っ腹が痛くなる」という体験、
もう何年、何十年(^^;;もしてない気がするけど、
あれ、痛くなるのって、左側だけでした?

いやね、脾臓っていう臓器のことを調べていて、
またまた今更ながらに「あれ?」と思ったんですわ。

脾臓って、たぶんすごく知名度が低いと思う。
胃腸とか心臓とかと違って、日常的に実感する臓器じゃないし、
生活習慣病にも登場しないし。
でも大事な臓器なんですのよ。

左の脇腹あたりにある握りこぶしみたいな形の臓器で、
免疫と血液の処理をするのが仕事。
古くなった赤血球を壊したり、血液の量を調整したりする。

血液の量の調整ってなんだと思います?
脾臓の中には、たくさんの血液があって(止まってません。流れてます)、
急に運動したりして、筋肉がたくさん血液を必要としたときに、
ぎゅ、と収縮して血液を補充するんですね。

ただ、人間の場合は、馬なんかと違って、
それほど大量の血液を保ってるわけじゃないみたいですが。

で、脾臓がぎゅ、と収縮するときに痛みが生じるらしい。
食後だと、ただでも胃腸に血液がとられているし、
そのうえ筋肉にも血液を送るとなると、脾臓もがんばって「ぎゅぅ」と収縮する。
だから、特に食後に走ると横っ腹が痛くなるんだって。

これはこれで「へぇ」と納得するんだけど、
走ったときに横っ腹が痛くなるのって、
脾臓がある左だけだったっけ????
もう、最近こういう機会がないから、記憶にない。(^^ゞ

右が痛くなったこともあるぞ〜という方、ご意見お待ちしてます(^^;;
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by tiger_yz | 2008-02-24 13:17 | 解剖学・生理学 | Comments(0)
ちがうじゃん、肺胞!
そろそろ花粉が本格的に飛び始めるらしいというニュースに
ビビりまくりの私です。(^^;;

さて、今日も引き続き解剖学のお話。
今回は「肺胞」
ハイホー、ハイホー..
私の場合、どうしても、映画館でグレムリンが合唱する姿を連想しちゃうんですが..
え?『グレムリン』はもう“クラシック”ですか? とほほ。

肺胞は、肺にあって酸素と二酸化炭素を交換する場所。
枝分かれして細くなった気管支の先に、小さい丸い肺胞が、
ぶどうの房みたいについてて、まわりに毛細血管が取り巻いている。

この肺胞を全部広げると、「表面積はテニスコート1面分になる」と、
あちこちに書いてあるんですね。私も、今までは特に疑ってなかった。

で、今回、ふと気になって、具体的にはどのくらいの面積なのかな、
と思って調べたら、「肺胞の表面積は全部で70〜80平方メートル」とある。
ちなみに、60とか、100とかっていう数字もあるんだけど、どれがほんとなのかな..ネットや本でたくさん調べた結果、だいたい70〜80くらい、ってのが多いみたいで。

ここで「ん?」と思ったわけ。70とか80って言えば、うちのマンションよりちょっと(ちょっとじゃないか?(^^;;)広い程度じゃん..
それに、私は小さい頃、毎週末、テニスをする父にくっついてテニスコートに行ってたんだけど(私はテニスは才能なし(^^;;)、テニスコートってもっと広いんじゃないかな、と思って..

で、テニスコートの規格を調べてみたらば..
縦は23.77mで、ダブルスの場合は横10.97m、シングルの場合は横8.23m。
ん?ダブルスだったら、テニスコートの面積は260平米もあるじゃん。シングルでも195平米。 あらら〜、また計算が合わないわ〜

結局、どうしてもテニスコートに例えるなら、
「肺胞の表面積はシングルのテニスコート半面分」
とすれば、まぁ、それほど間違いじゃないことになる..。
でもこれって、なんかおまぬけ(^^;
何かちょうどいい例えってないでしょ〜かしら。

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ん〜、ちょっと見にくいかなぁ。ニラです、ニラ。冬になって、一気に枯れてきちゃったから、もうダメなんだと思っていたら、何冊かある家庭菜園の本に、「ニラは一時休眠する」と書いてあったから、軽く水やりだけして、ほったらかしといた。そしたら、出てきましたよ、新しい芽が! もう少しあったかくなったら、株分けして植え直すんだ。ニラって、ちょっとあると便利だよね。
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by tiger_yz | 2008-02-18 11:25 | 解剖学・生理学 | Comments(5)
びっくりだぜ、十二指腸!
..思いっきり話題を変えましょう(^^;;

実は今、解剖生理学の、つまり“人体のしくみ”の実用書を執筆してまして。
前に、「人体の不思議展」(ご存知です?実物の人体標本の展示会です)の解剖生理学書のシリーズ(一部は別の人の執筆です)をやったので、この手の本は2度目です。

で、人体の不思議シリーズのときに、消化器は担当しなかったので、今回始めて消化器のパートを専門書などで調べていたら..

「え、うそ!」と思ったことがありましたの。

それは、タイトルにも書いた「十二指腸」のこと。

十二指腸というのは、胃の次につながる25〜30cmの部分で、
胆汁や膵液が混じるところ。小腸の一部とされることもあります。

この名前の由来は、「指を12本ならべた長さだから」ということになってる。
看護学校(昔だ!)でもそう教わったし、あちこちの教科書や実用書などにもそう書いてあるから、そうなんだろうと思ってたんですよね....ところが、です。

実は、医学や看護学、たぶん鍼灸などでも、
からだの場所やものの大きさなんかを、
指何本分かで表すことはよくあるんですね。

たとえば、出産後、大きくなってた子宮がきゅーーーーっと小さくなっていくんですが、その子宮の大きさ(子宮のてっぺんの部分がどこにあるか)を、
「臍下2横指(さいか に おうし)」なんて表現する。
これを翻訳すると、「おへそから、指を2本横にして並べた分だけ下の場所」
ということになります。

要するに、ものさしを持っていないときでも、
自分のからだの一部を使って、ものの大きさをおおまかに示すための方法ですね。
この「○横指」という場合の指の太さは、
1.5cm程度とする、と教わったんですが..

そうするとね、十二指腸が指12本分なら、12×1.5=18cm。
十二指腸は25〜30cmなんでしょ、計算が合わないじゃん。
逆に、30cmで指12本分なら、30÷12=2.5cm!
指の太さって、2.5cmもある? やっぱ、計算が合わないじゃん。

..と思ったことは、前にもあった..。
でも、何か大人の事情(^^;;があるのかな、なんて思ってただけで..

で、今回あれこれ調べてたら、
「12インチの腸」という意味の外国語を日本語に訳すときに、
“インチ”にあう単語がなかったので、“指”にした
という記述を発見!
1インチは2.54cmだから、12インチなら約30cmだ! 計算が合うぞ!

どっちがホントなのか、私は解剖学の学者じゃないのでよくわからない。
でも、なんだかこっちのほうが納得がいく私なのでした。

だってさ、そもそも「指12本」なんて、自分1人じゃ、できないじゃんね。

いや〜、解剖学.. 勉強するとおもしろいです。
ほかにもこの手のネタがあるので、また書きますねっ。
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by tiger_yz | 2008-02-12 18:44 | 解剖学・生理学 | Comments(2)
妊婦さんによけいなことを言わないでね
倖田來未さんの発言に関連して、当ブログにもコメントいただきましたし、
話題になったことだから、ついでといっては何ですが、
妊娠・出産にまつわる迷信やら、周囲の人に注意してほしいことを
書いておきたいと思います。

..実は、某元厚生労働大臣の「生む機械発言」のときより、
私個人の怒りは、今回の倖田さんの件のほうが大きい。

それは....
どちらもとんでもない発言であることは間違いないのですが、
元厚生労働大臣の発言は、「医学的に正しいかどうか」という内容ではないんですね。
でも、今回彼女は、「医学的に全く根拠がない、間違ったことを、影響力のある人が、公共の電波に乗せて『ホント!』と言った」わけで、この1点において、私は怒り、困惑しているわけです。

彼女が社会的にどんなペナルティを受けるかは、
契約している会社やファン、社会が決めることだと思います。
私が彼女に要求したいのは、単に「不快な思いをさせてごめんなさい」と謝罪することではなくて、
「自分が言ったことは、根拠のない真っ赤なウソです」と、
彼女の口で言ってほしい
ということ。

このままでは、あの発言(文字にすること自体が恐ろしいんで..)を聞きかじり、ことの真偽を確かめないままでいる人の中に、信じちゃってる人がいるかも知れないと思うと気持ちがザワザワしてしまう。若い人の中にそんな人がいて、何年か先に自分や友達が妊娠したとき、「そういえば....」なんて話題にしたりしないか..
そういうことが、心配でたまらないわけ。

ま、それはさておき。
妊婦さんたちのお話を聞いていると、あそこまでひどい発言ではないにしろ、
妊婦さんたちは、まわりの人に実にいろんなことを言われて、
怒ったり、心配になったり、苦笑したり、落ち込んだりしています。

知らないおばさんにいきなり、または職場の人や、友達、親戚などに、
「あら〜あなた大きい(小さい)んじゃない?」とか
「なんか、下がってるよね」とか
「お腹がとんがってるから男の子でしょ」とか
「太り過ぎじゃない?」とか..
「妊娠中はこれを飲まなきゃダメよ」と怪しげな薬をすすめてきたり..
あげくに、
「私は2日も陣痛に苦しんで、もー大変だったのよ、二度と嫌だわ」なんてことを、わざわざ言う人もいる。..先輩ママが、後輩脅かしてどうすんのよ。

お願いだから、妊婦さんにこういうことは言わないで!

こんなことを言われたら、妊婦さんはドキドキしてしまう。
大きいと言われれば、「それじゃお産が大変になっちゃう?」とドキドキし、
小さいと言われれば、「私の子、発育が悪いの?」「私のせい?」とドキドキする。

妊娠初期に会っていて、3〜4ヶ月後に再会したときに、「大きくなったね!」はもちろんOKですよね。「元気に育ってる!」っていう喜びになるから。

「下がってる」というのも、早産を連想させたりするのでNG。
お腹の形で胎児の性別はわかりませんから、これは、医学的根拠がないという意味では、例の発言と似てますね。

別に、何とも思わない人もいるけど、
ほんの些細なことでも、本当に心配になって、泣いちゃう人もいるんです。
どうぞ、“人類の宝”である妊婦さんを、いたわってあげてください。

「何ヶ月?」または「何週?」または「順調ですか?」と聞いてあげるとか、
「元気な赤ちゃんをね」とか「もうじき赤ちゃんに会えるね」と喜びにつながることを言ってあげるとか、
だいぶお腹が大きい人には、「いろいろしんどいでしょ、大変よね」とねぎらってあげるとか..
優しさ溢れる言葉をかけてあげてくださいましね。

..ちなみに、先日マタニティスイミングのレッスンにいらした方々の半分以上が35歳以上でした。どなたか不安を訴えるかな、と思って身構えてたんだけど、話題にもならなかった。「何を言ってんだか」と鼻で笑ってくれてたらいいんだけどな。
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by tiger_yz | 2008-02-07 10:09 | 雑感 | Comments(3)
倖田來未さんは全国のママさんに謝るべし!
助産師の私は怒っています。
それはこのニュース。
「倖田来未が失言「35歳回ると羊水が腐る」」

全国の35歳以上の妊婦さんと、前に35歳過ぎで出産したママさん、
そしてもしかしたら35歳以上で出産するかもしれないすべての女性の皆さんへ。
羊水が腐るなんて、そんなわけないです!心配しないで!

彼女の発言は、根拠もなければ、デリカシーもない。
某元厚労大臣の「生む機械」発言と同等の、ひどい発言です。
命を何だと思っているのか。
妊婦さんは人類の宝。それをおとしめる発言は、私が許しません。

全国には、いわゆる高齢でも、授かった命を大切にして、
がんばって元気な赤ちゃんを生んでいるママさんが大勢、そう、大勢います!
もちろん年齢が高くなれば、高血圧などが心配だったり、
出産が大変だったりというリスクは高くなります。
たぶん、そういうことは、ママさんたちは百も承知。
それでもママさんたちは、一生懸命いろんな不安とたたかって、
日々自己管理に努めて、がんばっている。
そんなママさんたちに、彼女は何てことを!!

それが女性の口から出たことも信じられないし、
たぶん、そういう話をスタッフとしていたんだろうけど、
「その発言は人として間違ってるよ」と戒める人が誰もいなかったらしい彼女の周囲の人間に、怒りを通りこしてあきれます。

倖田來未さんとそのスタッフは、全国のママさんやプレママさんに、
土下座して謝るべきです。

繰り返しになりますが、全国の35歳以上のママさん、
大丈夫だから心配しないでね。
どうしても心配だったら、
身近な産婦人科医や助産師さんに相談してみてね。
まだまだ寒いので、風邪を引いたりしないように、
大事にしてください。

私のいるスイミングクラブにくれば、
毎週相談に乗りますよん。(^^;;
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by tiger_yz | 2008-02-01 19:04 | 雑感 | Comments(2)