ナースやすこの健康プラス
化粧品の宣伝「お肌の奥まで浸透」は本当か?
GW。やっと行楽日和になりましたね。
いかがお過ごしですか?

この季節、意外に紫外線が強いので、
しっかり対策をしておかないと、日焼け、シミ、ソバカスに悩むことになりますよ!

さて、これから折に触れて書こうと思っているのが、
健康や美容に関する広告・宣伝の「ウソ・ホント」。
「ウソじゃないけど、よく見てよく考えないとまんまと引っかかる」
ってなことにもなりがち。
で、解剖生理学的にどうなのか、と、説明していこうというわけ。

今回は、「お肌の奥まで浸透」という文句について。

この表現、すごくずるい(^^;;

「奥まで」と言われると、皮膚の奥の奥まで、
表面の表皮から、その下の真皮まで、はたまたその奥の体内にまで、ぐぐぐーーーーっと入っていく感じがしません?
でも、そんなワケな〜い!

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皮膚の構造については、また改めて詳しく書きますが、
ここではざっくりね。

皮膚は、表面の表皮と、その下の真皮にわけられます。

表皮は、外界からの刺激からからだを守り、
体内の水分が失われるのを防いでいます。

真皮は、コラーゲンやエラスチンというたんぱく質で皮膚の弾力を保っています。
神経や血管が豊富に分布していて、毛包や汗腺があるところ。

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そもそも人の皮膚(表皮・真皮)は、ほとんどの物質を通しません。
ごく小さい分子の物質や脂質はある程度のところまで到達するけど、
水でさえ、ほとんど浸透しません。
だって、皮膚が水をどんどん吸収するんだったら、
長湯したり、1時間もプールで泳いでたら、
皮膚が水を吸って水ぶくれになっちゃうはずでしょ?
そんな人、います?
(あまりに長いと、手のひらや足の裏はふやけるけどね)

んで、化粧品の広告の「お肌の奥まで浸透」という文句ですが..。

実はね、広告によってはよ〜く見ると「浸透は角質層に限られる」ってな文字が小さく書いてあることがあります。
これがミソなんだよねぇ。小さい文字、ってところがまたずるい。

角質層というのは、
表皮のさらに一番表面の、ごくごく薄い層のこと。
この角質層に浸透すると言うのなら、
それは多少アリです。

角質層というのは、表皮の一番下の層(基底層)で生まれた皮膚の細胞が、
徐々に表面に押し上げられていき、表面に達したところ。
細胞としてはすでに死んでいて、
もうすぐ“アカ”になって落ちる運命にある。
“元細胞”が何層も重なって層になっていて、
“元細胞”の間は、細胞間脂質と呼ばれるもので満たされている。

満たされているとはいえ、ほんの少しのすき間があったり、
乾燥したり細かい傷がついて“元細胞”がめくれたりしていれば、
さらにちょっとすき間ができたりする。
そのすき間には、脂質や少しの水分、分子の小さいものなら多少入ります。

ただし、その下の層や、増して真皮には、ほとんどの物質は浸透しませ〜ん。

で、この角質層、どのくらいの厚みがあるかご存知ですか?
なんと、たったの0.02〜0.05mm。
ちょうどラップくらいの厚さなんですと。

だから、仮に角質層にはちゃんと浸透する化粧品だとしても、
それを「奥まで浸透」と表現するのはどうなのか、と。

ま、「角質層までです」と注釈がついていれば、
ウソをついてるわけじゃないし、
角質層やその表面に保湿効果のあるものを塗るのは、
皮膚の健康のためには良いことなんだけどさぁ。

ちゃんと、その意味を理解して使ってくださいましね。
(皮膚の構造や生理、皮膚を健康に保つための方法については、また詳しく書きますね)

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c0128703_13205265.jpg 先日買った椎茸の中に、ハート型のがありましたよ〜。うふふ。美味しくいただきました。
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by tiger_yz | 2010-05-03 13:36 | 元気・健康・キレイでいる方法 | Comments(0)